体験 旅行

憧れの場所は一人でも行くべき in Italy

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イタリアへツアーではなく一人旅をしました。旅行好きの方からしてみれば、今やトレンドかもしれませんが、ツアーで全てお任せしてきた身としては、自分で計画し旅に出ることは人生初の経験でしたので、
数年経っても昨日のことのように思い出せます。
またはツアーと何が違ったのかという比較も織り交ぜた体験記になります。どちらも推進しておりますのでそこも踏まえた内容です。
第一弾と第二弾がありますが今回は第一弾です。

結論から先に...
フリーの旅は一度体験してみると色鮮やかな世界がとてつもなく大きく広がる。

第一弾のミッション
イタリア世界遺産の一つ Val d'Orcia(オルチャ渓谷)へ行く!

この目的を達成するにはツアーも一つぐらい設定している旅行会社はありましたが、
ここに行くのが目的である私の意向にあわず、それならばフリーをトライしてみようというのが単純な動機です。

旅 程
1日目 東京→ミュンヘン→フィレンツェ
2日目 フィレンツェ滞在:ピッティ宮殿→アカデミア美術館→ウフィツィ美術館
3日目 フィレンツェ→シエナ→ピエンツァ
4日目 ピエンツァ滞在:オルチャ渓谷観光 町観光
5日目 ピエンツァ→シエナ→フィレンツェ
6日目 フィレンツェ滞在:サンマルコ修道院 サン・ジョヴァンニ洗礼堂 ジョットの鐘楼 中央市場
7日目 フィレンツェ→ミュンヘン→東京

 

利用航空会社: ANA ルフトハンザ航空 ドロミティ航空

 

1日目 東京→ミュンヘン→フィレンツェ

 

今回はANAとルフトハンザを使用しました。ANAのサイトでチケットを直購入しました。イタリア行は便数に恵まれて助かります。ミュンヘンでのトランジットも90分ぐらいで楽でした。
荷物は最小限にし機内持込み可能サイズのスーツケースとリュックにしました。

荷物最小限の理由
・ロストバッゲッジのリスクを前もって排除
・別の町に宿泊する為、列車移動に大きな荷物は避けたい

ホテルの条件
・電車で移動することも考慮し、駅まで歩ける距離をチョイス
・ホテルはサイトでクチコミ評価高めを比較検討の結果 Expediaのサイトで予約。

いくらクチコミ評価が高くても、当たりはずれはありますが普通でした。夜22時過ぎに到着した時、メイン玄関の扉が閉まっていて入れず迷いました。これは正にクチコミに書かれていた通りでして、
私もそれに倣う感じになりました。それから宿泊部屋の鍵が開けるのに難儀でした。これはマルタでも経験しましたが、どうも鍵の扱いに慣れるのに時間がかかります。宿の管理者は若い方でした。

 


ピッティ宮殿
元はトスカーナ大公の宮殿。主に収集されている絵画や宝飾品のコレクションは主にメディチ家が収集してきたもの。
こちらで何よりも見たいと思っていのはラファエロの『大公の聖母』です。
東京で展示会が行われた時に出会って、彼の作品のファンになってから、本場の地で再開できたのはなんとも感無量でした。しかも写真もOKとか…。この点がいつも寛容だなと思います。これはヨーロッパ全体に言えることですが。他にも何かしらの媒体で見たことのあるティツィアーノの有名な『悔悛するマグダラのマリア』も実物が見られて感動でした。
朝一でほとんど人がいない静寂の中、じっくりと絵画を鑑賞できるのは正に至福の時間。ツアーではできない事だと実感しました。気づけば2時間ぐらいは経過していました。

 

 

 


ボーボリ庭園

イタリア式庭園の走りとして名高く様々な様式や古代・ルネサンス期の彫像が庭園全体に分布した、野外美術館のようなものです。
次の目的地があるのでそこまで奥に行きませんでした。彫刻があることが自然な感じで、その広さに圧倒されます。

 


アカデミア美術館

引用
アカデミア美術館は、サンマッテオの古い病院とサンニコラディカファッジョの旧修道院が所有していた14世紀のいくつかの部屋を占めています。その後、大公ピエトロレオポルトディロレーナは、学生のためのコレクションで美術アカデミーを設立しました。18世紀の終わりに、これらの部屋はミケランジェロに捧げられた有名な博物館を収容するために完全に改装されました。

 

 

ここで見たかったのはミケランジェロ作の「ダビデ像」。このレプリカは日本や世界各地にありますが、その原物を所有しているのがこの美術館です。
こちらも撮影可能ですので人の集まりが半端ではなかったです。せっかくなのでいろんな角度から撮影しました。実物は結構大きくて、全体像を見る事は貴重な体験でした。

そして忘れもしないこの場所から去るときに厄介な出来事が発生したのです。
美術館の混雑している入口付近すぐ傍でコピー絵画が露店で売られていたのですが、人込みを避けようとしたタイミングで誤って売り物を踏んでしまったのです。
謝罪をしたのですが、受入れられず最初50€払えと言われたんです。ですが明らかにコピー作品だったので、ここは引いてはならぬと、10€なら払うと交渉したところ難なく成立。人生初コピー絵画と値切り体験を同時にしました。
ものすごく冷や汗をかいたのですが、警察沙汰にならず今思えば運が良かったのかなと。(と言っても彼らもあの場所で売買は違法だと思うのでお互い様ですかね)ちなみにその絵は下記なのですがスーツケースに入らないので置いてきました。

10€コピー絵画

ウフィツィ美術館
イタリア最大の収蔵品数を誇る美術館と言ったらここですね。訪問は2度目で入るまでに1時間以上は並びましたが、今回はフリーなので時間がたっぷりある分、新たな発見がたくさんありました。
また、前回より絵画の知識レベルというか興味が格段にUPしていたので、とても有意義な時間でした。
再訪問してみてもラファエロ作『ひわの聖母』の実物は相変わらず美しいですし、ボッティチェリ作の『プリマヴェーラ』『ヴィーナスの誕生』などは、前回と鑑賞のポイントが違ったりして、訪れるたびに新たな発見があり楽しめます。
美術館にそれほど興味がなくても、イタリア旅行のネタとして一度は訪問してみるのも良いかもしれません。

 

観光ポイント
美術館巡りをしたい場合は「フィレンツェ・カード」がお得です。人気スポットであれば行きたいところはカバーできていると思います。
私はピッティ宮殿 チケット売り場で購入しました。
利用開始から72時間、予約なしで各施設1回ずつ優先入場ができます。ただし、最新情報だとクーポラ、ウフィツィ美術館、アカデミア美術館は事前予約必要
なったようですので、購入前にサイトで確認してからがベターです。

食事に関してはツアーと違い、安くて美味しいというクチコミ情報と現地で取り合えず並ぶ人が多いお店に行くようにしました。

3日目 フィレンツェ→シエナ→ピエンツァ

 

この日はいよいよ列車に乗って移動です。この行き方もネットで何度も見返しましたが、先に言っておきますと、バス停が想像していた感じと違います。ここにバスくるのかな?みたい感じで不安になりました。

ピエンツァまでの簡単な流れ

フィレンツェ→シエナ
TRENITALIA(イタリアの列車関連のサイト)でSMN駅(フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅)からシエナに到着したい時間を調べておく。
現地の券売機でチケット購入。この移動に関しては、こちらがスムーズに行きます。英語表記可能。
電光掲示板に自分の列車が表示されたら必ず駅に設置されている刻印機で打刻(日時)します。
これをしないと罰金を支払うことになります。
ゲートに向かい駅員がチケットを確認したら自分の乗る列車のホームへ行く。

シエナ→ピエンツァ
Siena駅(シエナ)で降りたらひたすらエスカレーターを乗り継ぎバスターミナルへ。
バスターミナルの券売機でチケットを購入。(終点モンテプルチアーノまでの距離分です。)
バスに乗るときは念の為ピエンツァに行くか運転手に訊いておくと良いでしょう。

 

 

移動の際の注意点
・列車は出発時間直前にホーム変更や、列車車両が変わる場合がある。
・バス停はあらかじめ調べても結局行ってみないと分からないので余裕を持って行動。

迷ったときのポイント
ブラウンカラーのショッピングセンターの地下からグランドフロアーへエスカレーターで上がり、自動ドアを通過した先に更に長いエスカレーターで上がります。バス停からの景色は駅と線路を挟んだ位置になるのです。

 

4日目 ピエンツァ滞在:オルチャ渓谷観光 町観光

 

 

いよいよこの旅行の最大の目的地に辿り着きました。バスに乗車中も車窓から憧れていた風景が見えてきたとき、思わずシャッターを切りました。そして、その場所に降り立った時はようやく来られたのだなと。

 

宿泊ホテルや部屋のオーダーはしっかりと事前情報をリサーチしまして、渓谷が見える側の部屋を予約したのですが、期待を裏切らない景色が見られて感激しました。

念願のオルチャ渓谷。人の手が作り出した美しい景観。

それが世界遺産登録になった所以の場所は、すっきり晴れた青空の元ではありませんでしたが、写真で見た時からずっと憧れていた地に降り立った感動は今でも忘れません。

 

一人気儘に歩きすれ違ったのは一人ぐらい。街から遠く離れればその分また歩いて戻るしかありませんが、全く苦にはなりませんでした。

 

 

そして宿泊したからこそ見られる夜の町並みも幻想的でした。その時間を狙ったカメラマン的な人達も結構いました。

食事は到着した日の夕飯は疲労の為、ふらりとホテル近くのフード店で冷凍パスタ9€というぼったくりで残念でしたが、リサーチ済のジェラート店はサイコーでした。

さすがに翌日ランチは地元料理をしっかり頂きました。この地域特産ペコリーノチーズのリゾットと郷土料理ピチ。とても美味しかったしお店の雰囲気も良かったです。

 

 

5日目 ピエンツァ→シエナ→フィレンツェ

 

名残惜しいですがいよいよオルチャともお別れ。復路も同じ行程の帰路。途中シエナ歴史地区をちょっと巡ろうかと思いましたが、スーツケースを持ったままというのがネックになり断念。
おとなしくフィレンツェへ戻りました。
また最初の街に戻りましたがホテルのランクを少し上げました。部屋はシングルなので屋根裏みたいなところでしたが。

 

ここでちょっと怖かったのが突然ドアをものすごく強くノックされました。でも何を言っているのか不明なのでじっと過ぎ去るのを待ちました。
おそらく部屋を間違えられたのではないかと思います。それっきりだったので。夕飯は基本的にスーパーで軽く。

 

ここは朝食会場の景色が良いとの事で選びました。朝食も最初のホテルとは違った感じで満足でした。

 

6日目 フィレンツェ滞在:サンマルコ修道院 サン・ジョヴァンニ洗礼堂 ジョットの鐘楼 中央市場

 

サンマルコ修道院
再び戻ってきたフィレンツェで初訪問の場所がサンマルコ修道院です。
私が見たかったフレスコ画フラ・アンジェリコの「受胎告知」。美術系番組で紹介されていたのをきっかけに印象に残っていました。
なぜならこの絵を描いた人物が修道士だったからです。しかもこれは通称であり、意味としては「修道士アンジェリコ」。
一目見た時、この絵から受けた印象が美しく清楚な感じがしたのですが、彼が生前語っていた言葉を知ると納得でした。
フリープランはこういった人が多くない時間帯や立ち止まらなければ見られないような場所も(写真は階段途中から撮影)自分のペースで鑑賞できます。

 

サン・ジョヴァンニ洗礼堂 ジョットの鐘楼
フィレンツェのシンボル的建築物サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂。訪問は二回目になりますが、今回こそクーポラに登る。という挑戦は予約制を甘く見ていたせいで敗れました。
絶対に登りたいというのであれば、旅程の中で優先度高めに計画しておくぐらいが良いかもしれません。最新情報は常にサイトで確認です。

今回またしても機会を逃しましたが、これはきっと再びこの地に訪れなさいという啓示とし、隣接するサン・ジョヴァンニ洗礼堂とジョットの鐘楼を訪問しました。礼拝堂はその天井モザイクにまたもや圧倒され、ジョットの鐘楼はひたすら階段を駆け上がり、頂上から見る景色は私の好きなヨーロッパの町並みが広がっていて飽きませんでした。

 

中央市場(メルカート・チェントラーレ)
海外へ行ったら必ず訪れたい中央市場。1階はお土産にピッタリな商品が様々です。残念ながら肉類を日本に持ち帰れませんが、ツーリストに向けたお土産商品が多種多彩、安価、高品質で手に入るのでありがたいし見て回るだけでも楽しいです。
2階はフードコートになっており、ここに来てようやくマルゲリータを食しました。

 

7日目 フィレンツェ→ミュンヘン→東京

 

 

復路の飛行機は夕方なので、それまでに可能な限り街を散策。ホテルから徒歩で行けるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の中の見学は無料なので入りました。海外建築ならではの天井の高さと、そこに描かれた荘厳なフレスコ画『最後の審判』。二度目の訪問でも圧倒されて思わず見入ってしまいました。こういう場所がフリーで見学できるのもヨーロッパの好きなところの一つかもしれません。
その後は無事に特にトラブルもなく帰路へ。

 

旅を終えて

 

今回の旅行で得られたものは、強い意思とほんの少しの勇気さえあれば望みは叶えられる。
そしてそこで経験した事は自分にとっての自信と経験値になるということでした。
ツアーとフリーを比較してみると、

ツアーの場合
Bad
自分の目的地がメインではないので、すでに訪問した事のあるメジャーな観光地が必ず含まれていて遠回り。
滞在時間が短いのであっという間。常に時間と団体行動に気を遣う。

Good
ツアーバスで行くので移動は快適。不測の事態に陥ってもコンダクターがフォロー。
観たいものは現地でトラブルが無ければ確実。

 

フリーの場合
Bad
行くまでの段取りは自分で計画し予約。場合によっては割高。
旅行記や旅サイトを参考とした情報なので必ずしもその通りとならない。

Good
メインの場所優先で観光がゆったりとでき、時間にとらわれない自由気まま。
その日の気分や天候次第で予定を変更し、食事も買い物も自由。

 

今回はツアーで無いからフリーで行くしかない。というほぼ選択肢は他にない状況だったわけですが、ツアーで訪れた経験があったからこそ踏み切れたのも事実。
だから私はツアーで行く事もお勧めしているわけです。

また、インターネットやアプリの進化により、スマホ一つで大半の事が解決できるので、あとは自身が行動を起こすか否か次第。

そして何より、大好きだった場所がいつまでも変らず在り続けてくれるとは限らない。
この現実をフランス訪問で実際目にしましたので、「いつの日か行ってみたい」という考えはお勧めしません。

パンデミックである今の状況で海外旅行は厳しいですが、クリアされた時は是非トライしてみてくださいね。

イタリアフリーツアー第二弾もまた記事にします。

最後に旅行記についてのお願いですが、最新情報を必ず調べてからトライしてくださいね。


ヨーロッパにいくならここをチェック★日本旅行の海外ツアー♪

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