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マルタ留学体験記 

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社会人になって数十年経ちますが、初の海外留学に挑戦しました。
丁度コロナが世界中に蔓延しつつある時期の一年前。
初の留学で起こった様々なイレギュラー。でもそれがある意味自分にとって良い体験だったと思えるようになったので記事にしておきます。
マルタを留学先に決定したのは別の記事にしてますので、よろしければそちらをご覧くださいね。

 

コーディネーター選びの条件

留学するにあたりマルタ専門の留学コーディネーターの説明会を2社、大手の留学コーディネーターにネットからの見積依頼を2社。計4社に見積を出してもらいました。

ネット上での評判や体験記を調べつくしていきましたが、やはり直で話を聞くのは大事です。
会ってみてこの会社が単に留学を斡旋し功績を取得したいだけなのか、それとも留学は良い経験になるのでしてみるものだと諭してくれるのか。はっきりと分かります。

価格的にバラつきはありましたが、最終的に決定した条件は、

1.価格とサポート内容
2.現地学校に日本人スタッフの在籍有無
3.メールのレスポンス速度
4.提携学校との連携力

 

留学を終えた今でこそ言えるのが、2.本人スタッフ在籍と3.メールのレスポンス速度でしょう。
特に初の留学で英会話はまだ初級レベルということでしたら、こちらは重要ポイントです。
不測の事態はいつ起こるかわかりません。コーディネーターからの応答が遅いのは困りものです。

 

マルタへ出発~到着

日本からマルタへの航路で一番無難なのはエミレーツかターキッシュ。私は後者を選択しました。
初めて乗ることになったターキッシュエアライン。往路は定刻より繰り上げ出発(よくある事だとか)でメンタル的に助かりました。

食事はかなり美味しいと評判ですが、実際はエコノミークラス以外の事かなという感じでした。
今回はトルコのイスタンブールでトランジットしました。
昔からこの国に対する憧れみたいなものもあり、観光できなくても新しい空港に降り立てたのは良い機会でした。
トルコのお菓子は買ってみましたが、調度品やアクセサリーは旅人として訪問する時までのお楽しみにしました。

 

マルタへは2時間20分で到着。マルタの空港は迷う心配もなく現地スタッフと合流。
早い時間の到着でも到着便を事前通達する事で学校からの送迎が約束されるので助かりました。
ここで初めて同じ学校の留学生たちと一緒になり寮へ出発。

寮生活でのルール案内やルームキー4本セット等を一式渡されました。
寮は住宅街の一画にありますが、最初は似たような建物があるので、迷ってばかりでした。
説明の通り綺麗でしたので良かったです。
個別部屋を希望しました。この選択は間違っていなかったのですが、残念だったのは、
寮の玄関ドアが一回で絶対に開かない事とエレベーターが使用できない点でした。

初通学

寮から学校へ歩いて10分ぐらいの距離でしたが、数日は遠回りコースで通っていました。
学校は街の中にあり、外観は4階まである日本でいうところの予備校とか専門学校みたいな感じです。
予めレベル計測テストをオンラインで行っていたので、スムーズにテキストも受け取れました。

※出発前に事前にできることは先にやっている方がやはりベター
です。

当然ながら学校の説明会は英語ですが、大体の内容は把握できます。
自分のクラスに足を踏み入れたあの緊張の瞬間。今でも忘れません。

授業内容

授業スタイル
テキストに沿ってペアになってディスカッションしたり、先生がそこに介入して時々英語で質問したりします。また、リスニングに対して回答したりなどします。
テキストは辞書が無くてもほぼ内容は解りますが、私はスマホの他にiPod touchを辞書代わりに持って行き授業中はそれのみ活用していたのですが、単語を調べる専用だというと先生に褒められました。
(通話機能無=授業に集中)
学校はWiFi が飛んでいるのでオンライン検索可能です。
先生がテキストから脱線して色んな事を話してくれるので、それに対して回答するのもL&Sの勉強になりました。

先生との相性
これは運任せになってしまうのですが、先生との相性みたいなものがあります。(私は今回大丈夫でした)
一度だけ別の先生に教わる機会があったのですが、会話が聞き取りにくく焦りました。
共通の言語であるのに、こんなにも個人差出るんだなと。まあ当然と言えばそうですね。
ですので、複数のレッスンを受けるのはとても鍛錬になるのだと思います。
一緒に学んだブラジリアンは教え方が合わないからクラス変更したいと言ってました。

生活スタイル

気ままな一人暮らし
授業は前半で終わり午後からフリーでした。
する事と言えば料理、洗濯、宿題・予習、街の散策などを好きな時間気ままに。
掃除はハウスキーパーが週に一回してくれます。

部屋は3階だったのですが、そのエリアには私も含め日本人3人と韓国人、アメリカ人計5人が共有してました。

私は短期だったせいかツインの部屋を一人で広々と使用させてもらいました。

共有する場所はキッチン・洗濯機・TVを見るスペース。

お国柄が出る
寮生活はこれが初めてだったのですが、一番興味深いと思ったのが冷蔵庫の食材と調味料です。
ものすごく個人カラーが出ていて、これが海外での共同生活というものかと。

 

滞在中はとにかく地元のスーパー巡りをしました。スーパーも様々で私はドイツ系のスーパーが気に入りました。
モノによりますが、こちらで買うより量が多く安価なものは結構ありました。
マルタで気に入ったものは名物お菓子のGalletti(写真の右側)です。クラッカーに近いものなのですが日本ではまだ見かけていないので残念です。

クラスメイトとの交流
宿題が毎日出ているので、クラスメイト数人で集まり拙い英語で問題を解きました。
この時役立ったのはスマホの翻訳アプリ。何せ母国語はトルコ語・ポルトガル語・韓国語そして日本語のメンバー構成でしたので。
できるだけ英語で話そうとお互い励まし合ったのが今でも良い思い出です。

観光

 

マルタは世界遺産が3つ
その中で首都ヴァレッタの中心街を歩きたいという目的は叶ったのですが、一番行きたかった騎士団の教会に入れなかったのが心残りです。
予定通りの滞在期間であればもっと他にも行きたい候補はありました。

猫の島
私が訪問した場所はそこまで多いとは感じませんでした。
猫を保護するボランティア募集という広告を数年前見たことがあったのですが…。

地中海に囲まれた国
町並はこれまで旅行して来た国々と似ていたのですが、少し歩けばいつでもそこに海が広がっているので、
本当に海の中にある島国なのだなあと実感します。一方で所々開発途中な気もしました。

まさかこの週末二日間の外出が最後の観光になると思いもよりませんでした。
食事は結局名物料理みたいなものは食べませんでしたが、スーパーのお惣菜が現地の食事だと言い聞かせてます。

コロナによる影響

突然の留学生への規制

2週目の週末前日、登校してすぐ政府による直近マルタへ2週間以内の外国人入国者は外出規制がしかれ、更に各学校に対して休校せよとの発令が降りました。
学校には日本人スタッフの方がいるので、アドバイスを頂けたのは心強かったです。(これが重要ポイントの一つになった理由です。)
政府の指示に従わない場合は、該当者は罰金を課せられるので至急帰寮となりました。
やはり罰金となると意識的に従わざるを得ないですね。これが日本との違いなのかもしれません。

自粛期間中

テキストを解いたり、ipodでリスニングしたりipadを観たり、筋トレしたりを繰り返しました。まさに缶詰生活。
食事は買い込んでおいたものを少しずつ食べました。旅行の時とは違い日本から食料はいくつか持って行ったのでそれも今回は役立ちました。

外国人である自分

またネットでアジア人に対して起こった悲惨なニュースを見てました。
これまでの海外旅行でそこまで”外国人的な差別”を強く感じたことはなかったのですが、
今回ばかりはこの国にとって、自分は外国人である事に少々不安を抱きました。
一度だけスーパーで見知らぬ男性が何か言いながらこちらに向かってきたので、すぐにその場を去りました。

帰国

帰国までの奮闘

日本にたどり着くまでかなり奮闘しました。
海外に来てこれもまた人生初の危機的状況。
とは言えインターネットがあればなんとかできる時代なので、本当に良かったと思います。
順を追っていくとこんな感じです。

学校の休校が当初の予定から延長
留学期間の最終日になっても授業が再開されないという事が判明。それでは留学に来た意味がないので、繰り上げ帰国にしました。
ちなみに授業料の一部返金は無しです。
寮にいたメンバー5人のうち3人は帰国を決定しました。
ルームキーをどのタイミングで返すか説明されず、たまたま学校に寄るコースで空港へ行く流れだったので助かりました。
キーを返さなければデポジットが返金されないので。

ターキッシの欠航が決定し帰国できない可能性
航空会社が次々に欠航していくことを知り焦りが生じました。
ターキッシュが飛ばなくなれば、手元にある航空券が台無しになるので。
スマホで変更手続きをしようとしましたが、トルコ本土や日本の窓口に問い合わせても一切繋がらずでした。2時間は粘りました。

また、公式サイトにアクセスして変更できるタイプの旅券ではなかったので、結局空港に直接行き窓口で変更手続き。
ところがなんと最初は「本日夜のビジネスクラスに変更はどうですか?」と勧めてきました。
帰国は一日でも早くしたいですが、そこは冷静になり自分の要求を通さないと相手のペースになってしまいます。
あくまでも同クラスでの変更をしたいと言い続け、何とか二日後に帰れるよう変更できました。
こんな時英語がスマートに話せれば…とつくづく思いました。

その後は学校やコーディネーターに連絡し手続きを進めていきました。

復路のイスタンブールではトランジットに10時間で、これもきつかったです。
空港のフリースペースでバックパッカーらしき人々がゴロ寝している光景は初めて見たので驚きでした。

自宅待機
日本到着時は外務省からのメールで公共交通機関利用を禁止されたので家族に空港まで迎えに来てもらいました。
でもかなり海外に比べて緩いなと正直思いました。
14日間の自宅待機はマルタの缶詰期間に比べれば全く苦になりませんでした。

今回の海外アクシデント教訓

・航空会社に対しての交渉はダメもとでも諦めずにする
・不測の事態が起きた場合を鑑み、空港アクセスが確実なルートを予め知っておく

留学コーディネーターを選ぶときはサポート面も重視
コーディネーターはあくまで出発までの相談役であるという事。
現地でのピンチは全て自分で切り開くしかないのです。
留学経験者に言わせれば、それが普通なので頑張りましょう。

全てをお任せできるのか契約時に追及し判断するしかないようです。
でも危機が起こってもきっと現地の人が協力し相談にのてくれますよ。私はそうでした。

役立ったアプリ

 
LINE Out
LINEのアプリの中にある機能で通話したい先がLINEを使用していなくても国内外の携帯・固定電話に連絡できます。
コールクレジットというものを購入し、それを消費して国際電話をします。
120円=120クレジットなのでスマホで国際電話回線を通すに比べて断然安いです。
マルタ→日本へ3分間で3クレジット消費です。

Google 翻訳

とにかく今回は重宝しました。確かにすべての翻訳が正しいとは限りませんが、コミニュケーションは取れました!
マルタを発つとき、勉強を一緒にしてくれたブラジル人に感謝の言葉を述べられました。ポルトガル語で。

まとめ

英会話を学ぶなら留学という選択肢はあり

現在の世界状況では留学のハードルは厳しいですが、それが良い状況に前進すれば留学で英語を学ぶ選択肢はありです。
異国の地では会話や単語が分からなければすぐに調べないと不安になるし、先生や留学生、滞在している国でもっとコミュニケーションを取りたくなる。
だから上達する。
但し自分からその輪に飛び込まなければ向上しないのも事実だし、閉じこもっていると英語に触れることさえもできない。

留学生は国・年齢・性別を問わず、英語ができるようになりたいという共通の志があって集まっているので、お互いの学習モチベーションが維持し続けられる

次に海外にいつ行けるのか全く予想できないのですが、変わらず英語は毎日勉強し続けています。
留学先の学校名やコーディネーターは今回あえて載せません。
正直完走したとは思っていないので。
留学とはこういうもの、海外で起こった不測の事態の対応。
これらに関して少しでもご参考になれば幸いです。



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