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イタリア個人旅行体験記 水の都とオペラ鑑賞

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イタリアへ一人で行きました旅行記第二弾です。
第一弾は長年憧れ続けていた場所オルチャ渓谷へ訪問でしたが、今回の目的はイタリアで本場の野外オペラを見る!になります。
そしてもう一度再訪したいと思っていたヴェネツィアにも行きました。
それでは最後までお付き合いいただければ幸いです!

 

旅程

羽田発 フランス CDG経由 航空会社:AIRFRANCE

ヴェネツィア  鉄道会社:Trenitalia
ヴェローナ  鉄道会社:Trenitalia

ミラノ発 フランス CDG経由 航空会社:ANA 羽田着

格安航空券エアトリ

まず野外オペラがいつ行われているかを主軸に、そこから逆算して行く工程で航空券、ホテルの予約をしました。
野外オペラ開催時期:6月~9月
(2021年現在はグリーンパス所有者のみチケット購入可能。最新情報は公式サイトで確認を)

ヴェネツィア

 

直行便は無いためエアフランスでCDG経由しました。往路は夜中出発の到着が朝の4時過ぎで空港内のお店は閉まっているので静かでした。
今回も荷物はコンパクトにし、ロストバゲッジのリスクは避けました。ヴェネツィア主要空港マルコポーロからバスで島内へ向かいます。

ホテルのチェックインは14時過ぎなのでそれまでは観光です。基本的にこの町の移動手段は水上バス(ヴァポレット)になります。
最初に観光案内所に行き、街をなるべくスムーズに満喫する為シティパスを購入しました。

https://www.veneziaunica.it/

アカデミア美術館
混み具合を想定しまず向かったのがアカデミア美術館。
ここで見たかった絵画はティツィアーノ。美しい描写を目の当たりにし感動。
そして現地に足を運んだ時にしか体験できない素敵な事は、新たな作品との出会いがある事。
ヴェネツィア代表画家のベッリーニとボッカチオボッカチーノ。この二人の絵画は美しかったです。
また、美術番組で見たジョルジョーネの作品も間近で見られ、解説を思い出しながらじっくり鑑賞しました。

 

街歩きに夢中になるとランチは食べなくても平気なのですが、スイーツなら店をとことん探してでも食べたい。

という事でI Tre Mercantiというお店でティラミスを頂きました。
立食でケーキを食べるという外国だからこそできるスタイルなので楽しいです。
クチコミ通りであまり甘すぎないのがベターでした。次回また訪問出来たら違う味に挑戦です。

ようやくチェックインの頃合いになったので向かいました。
この時役立つのはGoogle Mapです。
ホテルはイタリア専門のサイトを参考に予約しました。
場所は静かなところで良かったのですが、建物が特に目立っているわけではなく周りの民家と調和しているので、慣れるまで迷いました。
ここにした理由は私が訪問したい離島へのルートがスムーズだったので、中心街から離れても仕方がないといったところです。

 

サンマルコ広場
個人旅行の良いところは何度も言いますが好きな時間に行動できることです。
ツーリストが大勢で動き出す前にリアルト橋からの景色をゆっくりと眺めてから、
サンマルコ広場のメインとなる寺院や宮殿に入場できるのが嬉しいところ。

 

ドゥカーレ宮殿
ヴェネツィア共和国の総督邸兼政庁であった複合建造物。かつては宮殿として使用されていたので天井や壁のゴージャスさは勿論ですがその広さにも圧倒されます。

 

サン・ジョルジョ・マッジョーレ聖堂
こちらもようやく訪問が叶った場所の一つでしたが、外観は白を基調としており古典主義様式で内部も明るい白を基調した巨大な柱や壁で構成されており想像していた通り美しい教会でした。
そして運の良いことに(この言い方は不謹慎かもしれませんが)ミサが行われていたので、静かにその様子を見守っていました。途中に入る修道士達の聖歌は今までも何度か耳にしたことはありますが、そのハーモニーは信者ではなくとも心に響くものがあり、荘厳な場所にいるのだと実感させられます。
私が教会を好きな理由の一つにはこういった耳でも感じる美しさも知ってしまったからなのでしょうね。
そしてこの小さな島には灯台もあったりして散歩には丁度いい所でした。こちらから見ていた対岸の景色をあちら側から見るという体験ができたので、天候はいまいちでしたが楽しめました。

 

本島に戻ってからジェラートとピザを食べましたが、ピザ屋はぼったくりっぽい感じで残念でした。2.5€と書いてあるのに実際は8€取られました。
メニューに書いてあるものを言っただけなのですが倍以上の金額でした。

 

サンタ・マリア・グロリオーザ・デイ・フラーリ聖堂
外観はレンガ造りで簡素なのですが内部は至って豪華です。
ティツィアーノの聖母被昇天の祭壇画はヴェネツィアで一番大きいらしいです。

 

本島に数日滞在することで、あてもなくフラフラ歩き回って素敵な場所を発見することも醍醐味ですが、
昼間から夜へと変化して行く様を見ることができるのも楽しみの一つです。
蛍光灯の白色が少ないのがヨーロッパらしいですよね。
夕飯はフリー旅行の定番スタイル、部屋でスーパーのサラダとワインです。

 

ムラーノ島
2度目の訪問となったムラーノ島。ツアーで来たときはオプショナルツアーだったのでやはり駆け足だったのですが、今回はじっくりと散策する機会が得られました。朝早いのもそうなのですがゆったりした時間が流れているところだなという印象は変わらない街でした。
サント・ステファノ広場にある「青い彗星」という名のガラスオブジェは今回初めて見たのですが、ムラーノのシンボルとしてとてもインパクトがありブルーが綺麗だなと思いました。このブルーにちなんだ話はもう一つありましてそれは後程。

 

サンティ・マリア・エ・ドナート教会
この教会はモザイクで作られた床や天井画が多くみられましたが、ニワトリがキツネを運ぶといった一見ユニークなものもありました。
ニワトリは神の象徴だそうです。ちなみにこの美しい教会は無料です。

世界に唯一

 

せっかくなのでここでしか買えないお土産という事で色々と回ってみましたが、最終的に家族と自分用にはこの地でしか手に入らないものを購入できました。
特に目の前で作って頂いたペンダントトップ。
ヴェネツィアの青い海に煌めく太陽の光をイメージしたよと言ってくださった職人の方は、対観光客に対する感じもなくありのままの姿勢で接していただき楽しい時間でした。
たどたどしい英語でも言いたいことが届くと嬉しいですよね。旅の記念として今までで最高のお土産でした。
個人店からツアー用の大型店がありますが、正直な所個人店の方が一点ものが見つかる気がします。
あっという間に回れてしまうので、大体の雰囲気を味わえたら違う島に足を運ぶことも旅程に予め加えておくと良いかもしれません。

 

 

コンタリーニ・デル・ボーヴォロ階段
再び本島に戻り散策。
旅番組でたまたま知ったスポット。ヴェネツィア貴族のコンタリーニ家が所有していた邸宅の外階段で観光地として開放されています。
実際に階段を上がってみるとサンマルコ寺院の屋根が見えたりして高所であると実感します。
一邸宅にこういったものがあるのはさすが貴族だといえますね。景色は鐘楼から見るものと似ています。

 

 

ヴェネツィア最終日はイタリア情報サイトにありましたお店でディナーを頂きました。
予約なしでしたが開店前に並んで問題なく入れました。数人の日本人の方がいらして席は同じフロアに案内されました。
まあ地元人ではないので普通ですね。食事は美味しかったですがさすがに量が多かったのでテイクアウトにすればよかったです。
お店の名前はOsteria ai Promessi Sposi

 

 

夜のヴェネツィアも今日が最後なのでヴァポレットから夜の景色を楽しみました。
初めて来たときはこんな余裕はなかったので改めてフリーの良さと再訪できた事への喜びを得られた気がします。

ヴェローナ

 

 

出発はヴェネツィア・サンタ・ルチーア駅です。
チケットは予め金額を調べて行き券売機で購入します。当時は9.05€でしたが最新だと9.45€のようです。
列車で大体1時間40分で到着。ホテルにチェックインしてから早速目的の野外オペラの場所を確認しに行きました。

 

アレーナ・ディ・ヴェローナ
イタリアはオペラ発祥の地。ならば一度はLIVEを体験したい。
イタリアオペラときて真っ先に浮かぶのはミラノ「スカラ座」なのですが、今回はあえて見送りました。
夏季限定って響きだとなんだか特別感があります。
オペラ期間中の舞台道具がそのまま野外においてあるのに驚きです。間近で見ると作りこみが細かいなと感動しました。
そして隣接する市庁舎はギリシャ神殿かなという存在感です。

 

ジュリエットの家
この街名を聞いてピンと来た方もいらっしゃるかもしれません。
おそらく一番有名なのはイングランド人劇作家シェイクスピアの「ロミオ&ジュリエット」が舞台となった場所です。
ちなみに旧市街は世界遺産です。
ジュリエット像は右胸を触ると、幸福を招き恋が成就すると言い伝えられていて、そこがピカピカになっていますが、以前よりその部分が拡張されている気がします。

再訪により前回以上にこの町の見どころを満喫できました。徒歩圏内で観光できるのってやはり良いですね。

 

1.カステルヴェッキオ城
スカラ家の最も重要な軍事記念碑であり赤レンガ構造のゴシック建築の中世の要塞。内部は美術館でした。

2.サン ゼーノ マッジョーレ教会
ロマネスク様式で珍しく地下教会もあり静かで厳かな中を観光しました。

3.テアトロ・ロマーノ
2000年以上経過した古代ローマ遺跡。現在も活躍している小野外劇場。

4.ランベルティの塔
ヴェローナで一番高い建物。もちろん階段で登り切りました。

5.サンタナスターシア教会
フレスコ画「聖ゲオルギウスと王女」がある事で知られています。個人的天井や壁に描かれた花がとても美しく好みでしたし、
メスキータのような模様をここで発見し意外な事でした。

6.サンフェルモ教会
2つの教会と木製の天井。ゴシックとロマネスク様式の調和が美しい教会。

7.ボルサーリ門
古代ローマ時代の門でヴェローナの正面玄関
これらを巡るのにヴェローナカードがお勧めです。ほぼカバーしている上、何より時間短縮になります。

 

世界遺産の町ヴェローナを歩きつくした後は、いよいよメインであるオペラ。
ホテルで質素な夕食を完了後、徒歩10分で到着。


開演まで約2時間ありましたが、場所の雰囲気も楽しみたいので全く苦になりませんでした。
観客は様々で子供も来ていました。終了が夜中の0時近くですが、夜に外出するのは割とヨーロッパでは普通みたいですね。
スペインとかでも見かけましたし。
服装もカジュアルからドレッシーと何でもありみたいでした。

オペラ アイーダ
古代エジプトが舞台だけあって、衣装も装飾も迫力満点です。昼間野ざらしにされていたものが、本来の役目を発揮していました。
そしてヨーロッパあるあるですが、なんと写真撮影OK見たいです。フラッシュが凄かったです。

オペラのストーリーは知っていたので言葉が分からずとも、この場面だなというのはだいたい分かりました。
英語の字幕が電光掲示板であるのですが、そちらを見ると舞台から視線が外れるので集中が途切れてしまいそれが少々残念。
野外でのオーケストラのダイナミックな演奏と歌い手たちの声量はアリーナで響き渡りとても素晴らしかったです。
湿度が無いので暑さもきついとは感じませんでした。
終演後は月も昇ってきたりして素敵な真夏の夜のひと時を過ごせ大満足でした。

ホテルまでの帰路は同じ方向の人たちがいたので、治安的には全く問題なしでした。

立地的には良いほうですが、設備的には冷蔵庫等は無しで空調もきかないので一泊のみで正解でした。

ミラノ

 

最終日はミラノから復路便に乗る為電車で移動です。ヴェローナからは1時間ちょっとです。
この町では観光するほど時間的余裕がないので、お土産選びが中心でした。

 

ドゥオーモ
再訪したミラノのドゥオーモは、初めて見た時も尖塔が多く独特で格好いいと思っていましたが、
改めて観てもゴシック建築はすばらしい。
内部観光ができないのが本当に残念でした。

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア
ここも以前と変わらず美しいアーケードでした。プラダ本店では日本語対応可能でアジア人にも快く接客してくれるのでさすがでした。

マルペンサ空港へアクセス
あちこち回って気付けば空港に向かう時間になりましたが、どんなに事前に調べて行っても現地で思う通りにはいかないものです。
バス乗車チケット8€は駅構内で買えましたが、バス乗り場が案内された方面へ向かっても辿り着けず、現地のポリスに訪ねたりしました。
バス乗り場への案内として絶対に間違わないのは、ミラノ中央正面口を背中に右方向へ曲がるということのようです。
パリのCDGを経由し帰宅の途へ
こうして再訪と挑戦の体験は終わりましたが、一言でいえば大満足な結果でした。

まとめ

 

・二度目の訪問はやはりフリープランがお勧め
・初訪問地で押さえておくべきポイントは交通手段と徒歩圏内を考慮した宿泊施設
・ホテルの朝食は冷蔵庫があるなら無しも有り。同額でもっと美味しいものが食べられそう
・想定外は発生する事を前提に時間的余裕は常に心得ておく
・旅行費用はトータル的にツアーと同額かもしれないが、観光先の訪問件数は多い
・オペラは好きな演目or出演者のファンであれば現地で見る価値は大いにあり
・その都市ごとのシティパスは観光スポットを最低でも4か所以上行けば元は取れる
・事前購入が可能なチケット類は予め手配しておくと時間節約に

 

これでイタリア一人旅体験記は終わります。
次にイタリアで目指したいのは南側とシチリア島です。こちらも長年憧れの地ですので何としても叶えてみようと意気込んでいます。
世界遺産登録数第一位の国(中国も同位ですが)であるイタリアは、どこの地域でも新たな発見がある、魅惑の国だと改めて実感しました。
ヨーロッパへ最初に行くとしたらどこがお勧めかと尋ねられたら、迷わず答えるのはこの国です。

最後にいつものお願いですが、訪問の際は必ず最新の情報をご覧になってから行動をお願いします。
世界状況は目まぐるしく日々変わって行き、それは誰にも止められないことですので。

今回は内訳を(当時)ご案内してみます。レシートある分を記載したので前後の可能性はありますがご参考までに。
思った通りですが、本店で購入すると安いですね…。
フリーとツアーの比較する場合はお土産代は引いてくださいね。
バックパッカーの方なら更に航空代と宿泊費用を抑えて行けるんでしょうね。

バス・列車・水上バス:85€ 11,070円
オペラチケット:120€ 15,471円
お土産:681€ 87,802円
全6宿泊代(3日間は朝食付):756€ 97,472円
食費:79.34€ 10,300円
2都市シティパス:58€ 7,478円
海外保険:3,370円
航空代:215,180円

合計:448,143円(税込)

 

格安航空券エアトリ

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